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  • 2024.05.01 アルツハイマー病治療薬レカネマブ(レケンビ®点滴静注)治療開始について

アルツハイマー病治療薬レカネマブ(レケンビ®点滴静注)治療開始について

 

  当院では、令和63月よりレケンビ®投与が可能となりました。

  レケンビ治療を希望される方の受診から投与までの流れについてご説明いたします。

 

  (参考)レケンビ®の治療を始める方とそのご家族向けサイト|エーザイ株式会社 (eisai.jp)

 

 1.レカネマブ(レケンビ®投与までの流れ

   通常の認知症鑑別診断を受けていただきます。

   (完全予約制:ご本人の生活・症状を把握しているご家族の同伴が基本必要です。)

   初診時検査(血液検査・心電図、神経心理検査、頭部MRI検査)を受けていただき、診察を行います。

   レケンビ®の投与対象は、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または初期のアルツハイマー病に限定されております。

   1回の診察では判断難しいことも多く、複数回の診察の中でレケンビ®治療も選択肢と判断した場合、

   「アミロイドβの蓄積を調べる検査※₁(脳脊髄液検査ないし、アミロイドPET検査)」を予約、後日実施します。

   ※下記に図で表記したものがございますので、ご覧ください。

   (参考)レカネマブ治療までの手順(図)

 

   ※₁レケンビ®の投与には、検査にてアミロイドβの沈着が認められることが必須となっております。

   認知症が進行している場合、アルツハイマー病以外の認知症の場合、

   MRI検査においてレケンビ®禁忌に該当していると判断された場合は投与対象外となり、

   従来の認知症治療、進行予防策について説明を行い、かかりつけの先生に認知症の診療を継続していただくことが多いです。

   当院においては、脳脊髄液検査を連携医療機関である野崎東病院にて実施し、

   アミロイドPET検査を宮崎大学医学部附属病院と連携し実施いたします。

     一般財団法人 弘潤会 野崎東病院 (koujunkai.jp)

     宮崎大学医学部附属病院 (miyazaki-u.ac.jp)

 

 2.検査結果について

 

   脳脊髄液検査ないし、アミロイドPET検査結果は、当院にてご説明いたします。

   アミロイドβの沈着を認めた場合、医師から検査結果とともに、レケンビ治療の選択も含め、

   効果と副作用リスクを改めてご説明いたします。

    レカネマブ(レケンビ®点滴静注)の投与スケジュール

     ・外来にて2週間に1回、約1時間をかけて点滴を行い、初回投与後は4時間、2回目以降は2時間、

      5回目以降は1時間、院内にて安静にお過ごしいただきます。

     ・投与後は、脳の腫れや出血などの副反応が生じる可能性があるため、

      定期的なMRI検査(2カ月目、3カ月目、6カ月目、1.5年目)を受けていただきます。

     ・最大の投与期間は18カ月まで、投与回数は36回です。

   Eisai公式サイトをご参照ください。 (参考)検査と治療の流れ (eisai.jp)

 

 3.費用について

   本剤の投与や諸検査(MRI検査、脳脊髄液検査ないしアミロイドPET検査等)には医療保険が適用されます。

   また、高額療養費制度が適用される区分の方は、限度額認定証の申請が必要となります。

   患者様の診療内容、所得により負担上限額が異なりますのでご注意ください。

   詳しくはEisai公式サイトをご覧ください。

   (参考)レケンビ®による治療を受ける方とご家族へ 医療費と高額療養費制度について

 

 

 4.ご予約

   受診予約・お問い合わせにつきましては、

   野崎病院認知症疾患医療センター内、医療福祉相談室へご相談ください。

   野崎病院(代表)TEL0985-51-3111 

   野崎病院認知症疾患医療センター(直通)TEL0985-54-8123